屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
「なんでそうなるの…?!」
「歩けないんでしょ?」
「例えだもんっ…!」
ふっ…これくらい元気なら、とりあえず大丈夫そうかな。
それでも何かあったら心配だから保健室へ向かうと、ちょうど養護教諭の先生がいなかった。
「先生いないね」
保健室のドアをガラガラと開けて、心優を降ろすためソファに近づく。
「え、じゃあもう戻ろうよ…」
「そんなこと言ってると落とすよ」
「ごめんなさい」
ふっ…ほんと面白い。
すぐさま謝る心優に心の中で笑いながら、ゆっくりソファに座らせた。