屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
保健室だから氷嚢くらいあるよね。
怪我なんか滅多にしないため、どこに何があるのかわからずうろついてしまう。
「あ、アイスバックならたぶんそこの棚に入ってると思う」
心優は僕の右側にある棚を指さしてそう行った。
言われた通り開けてみると、たしかにアイスバックが収納されている。
「…なんで知ってるの?」
保健委員でもない限り知らないことを、なぜ心優が知っているのだろうか。
「えっーと…怪我したときに、先生がそこから出してるのをよく見てたから…」
………つまり。