屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
……だから。
「…なーに顔真っ赤にしてんの」
「つ、廿楽くんのせいじゃん…っ」
「“例え”だよ。なに、勘違いしちゃった?」
「〜〜っ!!!廿楽くんのバカっ…!!」
ごめんね、心優。
「ははっ、心優リンゴみたい」
「もうっ…さっきまで優しかったのに」
まだこの気持ちの正体がわからないから、こうやってはぐらかすしかないんだ。
プクっと頬を膨らませる心優が可愛くて…愛おしく思う。
こんなに誰かを想うなんて、今までになかったんだよ?
心優は僕をどこまで変えてしまうんだろう。