冬香
第2話 友達?
俺と冬香と名乗る女の子は公園をあとにして、電車に向かった。
「ねぇねぇ春樹くん?」
「……」
「ねぇ〜聞いてる〜?」
「あまり僕に話しかけないでくれる」
「なんで?」
「まるで僕が君と友達みたいに見えるじゃないか」
「いいじゃない。だって私達友達だもん」
「はぁ……」
「あ〜!またウザイって思ったでしょう。分かるんだからね、君は顔に出やすいんだから」
「あ、あのさ……」
顔を彼女の方に向けると、驚いたような表情をしている。
「なんで驚いてるの?」
そう聞くと彼女は、嬉しそうに言った。
「だって初めて君から話しかけようとしてくれたから驚いたの」
「友人の少ない僕でも話しかけることぐらいあるよ」
「ふふっ友達が少ないことは認めるんだね」
今までで、一番と言っていいほどニヤニヤとしている彼女に僕は言った。
「僕は君と違って謙虚だからね」
「あ〜!君今私が素直じゃないって言ったでしょ?」
顔を膨らまして彼女が言う。が、どこか嬉しそうな表情もしている。
「そこまでは言ってないよ。ただ……」
「ただ?」
「僕は君がどういう人間なのか知らない。」
「それがどうしたの?」
「だからさっきの言葉は取り消すよ」
「え?」
「君が素直じゃないってこと」
「しょうがないな〜。じゃあ特別大サービスで許してあげる」
「ありがとう。」
12時30分、電車がきた。
俺はいつもどうり切符を買い、改札を通った。
電車に乗ると席が空いていたので座ることにした。そこでふと思った、彼女はどこに行ったのだろうか。窓を向いていた顔を横にふると座っていた。
「うわぁーー!!」
「何をそんなに驚くことがあるの?」
「まさか横に座っているとは思わないじゃないか。」
「友達でしょう?横に座わるなんて普通でしょ?」
「友達って言うけど、僕は君と友達になった覚えは無いんだけど」
「いいの!私が友達だと言えばそうなの!」
「どんな理屈だよ!」
視線を感じ声を抑えた。
「とにかく僕はまだ君を友達とは思っていないからね」
それだけ言うと、僕は窓の方に目を向けた。
彼女もそれ以上は、言ってこなかった。
「ねぇねぇ春樹くん?」
「……」
「ねぇ〜聞いてる〜?」
「あまり僕に話しかけないでくれる」
「なんで?」
「まるで僕が君と友達みたいに見えるじゃないか」
「いいじゃない。だって私達友達だもん」
「はぁ……」
「あ〜!またウザイって思ったでしょう。分かるんだからね、君は顔に出やすいんだから」
「あ、あのさ……」
顔を彼女の方に向けると、驚いたような表情をしている。
「なんで驚いてるの?」
そう聞くと彼女は、嬉しそうに言った。
「だって初めて君から話しかけようとしてくれたから驚いたの」
「友人の少ない僕でも話しかけることぐらいあるよ」
「ふふっ友達が少ないことは認めるんだね」
今までで、一番と言っていいほどニヤニヤとしている彼女に僕は言った。
「僕は君と違って謙虚だからね」
「あ〜!君今私が素直じゃないって言ったでしょ?」
顔を膨らまして彼女が言う。が、どこか嬉しそうな表情もしている。
「そこまでは言ってないよ。ただ……」
「ただ?」
「僕は君がどういう人間なのか知らない。」
「それがどうしたの?」
「だからさっきの言葉は取り消すよ」
「え?」
「君が素直じゃないってこと」
「しょうがないな〜。じゃあ特別大サービスで許してあげる」
「ありがとう。」
12時30分、電車がきた。
俺はいつもどうり切符を買い、改札を通った。
電車に乗ると席が空いていたので座ることにした。そこでふと思った、彼女はどこに行ったのだろうか。窓を向いていた顔を横にふると座っていた。
「うわぁーー!!」
「何をそんなに驚くことがあるの?」
「まさか横に座っているとは思わないじゃないか。」
「友達でしょう?横に座わるなんて普通でしょ?」
「友達って言うけど、僕は君と友達になった覚えは無いんだけど」
「いいの!私が友達だと言えばそうなの!」
「どんな理屈だよ!」
視線を感じ声を抑えた。
「とにかく僕はまだ君を友達とは思っていないからね」
それだけ言うと、僕は窓の方に目を向けた。
彼女もそれ以上は、言ってこなかった。