ハイスペ・栄枝社長は妻を囲いたい
聖守と妃波は、高校だけ別々の学校に通っていた。
妃波は女子高。
聖守は男子校だ。
聖守は高校に入学するまで、頻繁に妃波に会いに行っていたが、高校に入学して瑛鉄と仲良くなり悪いことばかりしていた為、妃波とは連絡を一切絶っていた。
弥生 瑛鉄。
聖守の高校生の時からの友人。
親は裏の世界のドンで、瑛鉄もかなり恐ろしい男。
高校一年生ながら、入学した時には既に沢山の生徒達を牛耳っていた。
そんな瑛鉄。
初めてあった時から、聖守に何か惹かれるモノがありタイマンをしかけたのだ。
あっという間に、聖守が勝ってしまう。
「ダメだよ。
僕には、勝てないんだから」
「君、凄いね!」
「そう?」
「俺、負けたことないんだよ?
……………しかも君、本気出してないよな?」
「本気?出すわけがない。
僕が本気を出すのは、ある人の為でだけ」
「へぇー!その人に会わせてよ!」
「ダメだよ。
僕の宝物なんだから」
微笑み言う聖守に、瑛鉄は言葉にできない恐ろしさを感じていた。
「ねぇ、俺のダチになってよ━━━━━」
聖守を敵に回してはいけない。
そう悟った瑛鉄は、聖守を仲間に引き入れたのだ。
聖守も、瑛鉄もとても頭がいい。
ほとんど学校に行かなくても、勉強が出来ていた。
その為瑛鉄と、ほぼ毎日遊んで暮らしていた。
髪の毛は金髪で、ピアスを両耳で計・五個つけていた。
見た目が、すっかり変わってしまった聖守。
妃波から連絡は頻繁にきていたが、自分の今の姿を見られたくなくてずっと無視していた。
これでも入学当初は、連絡を絶つつもりはなかった。
しかし瑛鉄と仲良くなるにつれて、自分が汚れていくのがわかった。
そんな自分と妃波が会えるわけがない。
大切な大切な妃波を、汚したくない。
そんな時だった━━━━━━
聖守の高校三年の冬休みのことだ。
冬休み中というのもあり、殆ど家には帰らず過ごしていた聖守のスマホに、父親から電話が入ったのだ。
父親から連絡が入るなんて、ほぼ0に等しい。
戸惑いを隠せないまま、電話をとると…………
“すぐに林部総合病院に来い”と。
聖守が、瑛鉄や他の仲間と病院に向かうと…………
怪我をした、妃波がいた。
「姉…様…?」
「うわぁ…美人…/////」
後ろで、瑛鉄達が見惚れている。
「あ…聖守……」
「姉様!!?どうしたの!?」
「聖守…聖守…聖守……」
駆けつけ、足元に跪いた聖守に抱きつく。
「大丈夫だよ、姉様。
ゆっくりでいいから、話を聞かせて?」
背中をゆっくり撫でながら、話しかける。
そこには、妃波の母親もいて事情を聞く。
それを聞いて、聖守に静かな怒りが込み上がった。
妃波は女子高。
聖守は男子校だ。
聖守は高校に入学するまで、頻繁に妃波に会いに行っていたが、高校に入学して瑛鉄と仲良くなり悪いことばかりしていた為、妃波とは連絡を一切絶っていた。
弥生 瑛鉄。
聖守の高校生の時からの友人。
親は裏の世界のドンで、瑛鉄もかなり恐ろしい男。
高校一年生ながら、入学した時には既に沢山の生徒達を牛耳っていた。
そんな瑛鉄。
初めてあった時から、聖守に何か惹かれるモノがありタイマンをしかけたのだ。
あっという間に、聖守が勝ってしまう。
「ダメだよ。
僕には、勝てないんだから」
「君、凄いね!」
「そう?」
「俺、負けたことないんだよ?
……………しかも君、本気出してないよな?」
「本気?出すわけがない。
僕が本気を出すのは、ある人の為でだけ」
「へぇー!その人に会わせてよ!」
「ダメだよ。
僕の宝物なんだから」
微笑み言う聖守に、瑛鉄は言葉にできない恐ろしさを感じていた。
「ねぇ、俺のダチになってよ━━━━━」
聖守を敵に回してはいけない。
そう悟った瑛鉄は、聖守を仲間に引き入れたのだ。
聖守も、瑛鉄もとても頭がいい。
ほとんど学校に行かなくても、勉強が出来ていた。
その為瑛鉄と、ほぼ毎日遊んで暮らしていた。
髪の毛は金髪で、ピアスを両耳で計・五個つけていた。
見た目が、すっかり変わってしまった聖守。
妃波から連絡は頻繁にきていたが、自分の今の姿を見られたくなくてずっと無視していた。
これでも入学当初は、連絡を絶つつもりはなかった。
しかし瑛鉄と仲良くなるにつれて、自分が汚れていくのがわかった。
そんな自分と妃波が会えるわけがない。
大切な大切な妃波を、汚したくない。
そんな時だった━━━━━━
聖守の高校三年の冬休みのことだ。
冬休み中というのもあり、殆ど家には帰らず過ごしていた聖守のスマホに、父親から電話が入ったのだ。
父親から連絡が入るなんて、ほぼ0に等しい。
戸惑いを隠せないまま、電話をとると…………
“すぐに林部総合病院に来い”と。
聖守が、瑛鉄や他の仲間と病院に向かうと…………
怪我をした、妃波がいた。
「姉…様…?」
「うわぁ…美人…/////」
後ろで、瑛鉄達が見惚れている。
「あ…聖守……」
「姉様!!?どうしたの!?」
「聖守…聖守…聖守……」
駆けつけ、足元に跪いた聖守に抱きつく。
「大丈夫だよ、姉様。
ゆっくりでいいから、話を聞かせて?」
背中をゆっくり撫でながら、話しかける。
そこには、妃波の母親もいて事情を聞く。
それを聞いて、聖守に静かな怒りが込み上がった。