ハイスペ・栄枝社長は妻を囲いたい
姉様、彼は悪い男です
次の日の休日。
今日の聖守は、やけに甘えん坊だ。
「姉様~!好き好きぃ~!」
テレビを見ている妃波を後ろから抱き締めて、頬をすり寄せている。
「うん、私も好きだよ」
「フフ…嬉しい~」
「聖守、さくらんぼあるの。食べる?」
「はい!」
「じゃあ、洗って持ってくるから離して?」
「え?じゃあ、僕もついていきます!」
「でも、聖守。
少し暑いの。もう少し離れて?」
「えーー!嫌ですよー」
そう言って、更に頬をすり寄せてくる。
しまいには、こめかみや頬に何度もキスをしてきていた。
さすがの妃波も、少々うんざりしていた。
聖守がこうなった理由は、昨日にある━━━━━━━━
『あれ~?聖守と妃波嬢だぁー!』
『瑛くん?』
『うん!久しぶりだね!』
『久しぶり!元気そう!』
『うん、元気だよ!妃波嬢も、相変わらず可愛い~!』
『姉様!!』
『え?』
『帰りましょ?』
『え?うん。
瑛くん、またね!』
『フフ…“また”ね!』
『━━━━━━姉様』
『ん?』
『瑛鉄とは、会っちゃダメですよ』
『え?どうして?』
『あいつは、悪い男なんです』
『聖守』
『はい』
『どうしてそんなこと言うの?
瑛くんは、お友達でしょ?』
妃波の瞳が切なく揺れ、聖守は慌てて弁解する。
『あ…そう言う意味じゃなくて!
その……少し、話しましたよね?
高校の時、あまり学校行かずに瑛鉄と遊んでたって。
だから、その……』
聖守は、妃波に高校の頃のことを“ほんの一部”だけ話していた。
それは妃波を助けに行った時、聖守は金髪でピアスを両耳で計・五個つけていた。
服もかなり着崩していて、見るからに“不良”だった。
なので、誤魔化すことができないと思ったからだ。
だから妃波には、瑛鉄と仲良くなり学校も行かず遊んでたと話していたのだ。
その時妃波は“たまには、羽目を外したいよね!”
と理解を示してくれたのだ。
『だからって、そんな言い方ダメだよ?』
『はい。わかりました…』
聖守は、少し不本意ながら頷くのだった。
更に、聖守の甘えは続いている。
「━━━━━姉様~」
「ん?」
「さくらんぼ、あーんしてください!」
「え……」
「姉様にあーんしてもらわないと、食べれません!」
「………」
(な、なんか……ウザい……)
これはもう……甘えというより、駄々っ子だ。
今日の聖守は、やけに甘えん坊だ。
「姉様~!好き好きぃ~!」
テレビを見ている妃波を後ろから抱き締めて、頬をすり寄せている。
「うん、私も好きだよ」
「フフ…嬉しい~」
「聖守、さくらんぼあるの。食べる?」
「はい!」
「じゃあ、洗って持ってくるから離して?」
「え?じゃあ、僕もついていきます!」
「でも、聖守。
少し暑いの。もう少し離れて?」
「えーー!嫌ですよー」
そう言って、更に頬をすり寄せてくる。
しまいには、こめかみや頬に何度もキスをしてきていた。
さすがの妃波も、少々うんざりしていた。
聖守がこうなった理由は、昨日にある━━━━━━━━
『あれ~?聖守と妃波嬢だぁー!』
『瑛くん?』
『うん!久しぶりだね!』
『久しぶり!元気そう!』
『うん、元気だよ!妃波嬢も、相変わらず可愛い~!』
『姉様!!』
『え?』
『帰りましょ?』
『え?うん。
瑛くん、またね!』
『フフ…“また”ね!』
『━━━━━━姉様』
『ん?』
『瑛鉄とは、会っちゃダメですよ』
『え?どうして?』
『あいつは、悪い男なんです』
『聖守』
『はい』
『どうしてそんなこと言うの?
瑛くんは、お友達でしょ?』
妃波の瞳が切なく揺れ、聖守は慌てて弁解する。
『あ…そう言う意味じゃなくて!
その……少し、話しましたよね?
高校の時、あまり学校行かずに瑛鉄と遊んでたって。
だから、その……』
聖守は、妃波に高校の頃のことを“ほんの一部”だけ話していた。
それは妃波を助けに行った時、聖守は金髪でピアスを両耳で計・五個つけていた。
服もかなり着崩していて、見るからに“不良”だった。
なので、誤魔化すことができないと思ったからだ。
だから妃波には、瑛鉄と仲良くなり学校も行かず遊んでたと話していたのだ。
その時妃波は“たまには、羽目を外したいよね!”
と理解を示してくれたのだ。
『だからって、そんな言い方ダメだよ?』
『はい。わかりました…』
聖守は、少し不本意ながら頷くのだった。
更に、聖守の甘えは続いている。
「━━━━━姉様~」
「ん?」
「さくらんぼ、あーんしてください!」
「え……」
「姉様にあーんしてもらわないと、食べれません!」
「………」
(な、なんか……ウザい……)
これはもう……甘えというより、駄々っ子だ。