シュリ王子は連れ帰りたい


そんな風にヤンチャに笑った

シュリ君だったけれど……
 


「ねぇ、理亜」


いきなり、表情を陰らせて



「後悔……してない?
 俺と一緒になったこと」


泣きそうな目を

私に向けてきたんだもん。



いきなりどうしたの?って

不安になっちゃったよ。



でも、私が暗い顔をしてちゃ

ダメだよね?



シュリ君の顔から

トレードマークの笑顔が消えた時には

私がシュリ君の心を

温かい光で包んであげたい。


そう、思うから。


< 91 / 114 >

この作品をシェア

pagetop