友達婚~5年もあいつに片想い~

早く子供を

武蔵が結婚のお祝いをしてくれたおかげで、大樹の愛情を確認できた私。

もしかして大樹は、もう私の事好きなのでは?

最近抱き締められる回数が、多くなってきている?

思い出しただけで、胸がきゅーんとなる。


「今日も大樹の好きな麻婆豆腐にしよう。」

毎日のように、料理のレパートリーが増えていく。

これも美味しい美味しいって、食べてくれる大樹のおかげ。

「ただいま。」

会社から帰ると、知らない靴が玄関に置いてあった。

「大樹?誰かお客さん?」

リビングに行くと、年配の女性がソファーに座っていた。

「あなたが梨衣さん?」

「はい。」

急に名前を呼ばれて、胸がざわつく。

「私はね、大樹の母です。」

「えっ!?」

確か大樹の両親は、大樹曰く、子供を放ったらかしにしていたはず。
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