友達婚~5年もあいつに片想い~
なぜ!?

「ねえ、大樹の実家って、近くなの?」

「いや、この辺じゃない。」

「じゃあ、何でお義母さん。この店のマスターと仲いいの?」

大樹は水をごくりと飲んだ。

「ウチのお袋、よく親父と喧嘩して家を出て、ウチに泊まりにくるんだよ。」

私は身体が固まった。

じゃあ、泊まりに来るのは、今回だけじゃなく、これからもあるって事?

「たぶん、ウチに泊まりに来た時に、ここの中華屋来てたんだと思う。」

まさかお義母さんが、私よりも早く、この近辺のお店の常連になっていたなんて。

「大樹は知ってたの?」

「いや、知らなかったよ。この店、来るのも初めてだし。」

そんな事を話しているうちに、料理が運ばれてきた。

「さあさあ、食べましょう。」
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