友達婚~5年もあいつに片想い~
大樹が寝室から出てくると、おっ!と驚いている。

「豪華な朝飯だな。」

そう言ってハッとしている。

悪かったわね。毎朝、豪華な朝ご飯じゃなくて。

それも大樹が元々、朝ごはん食べないからなんだからね!

「梨衣さん、気にしないで食べてちょうだい。あなた、仕事もあるんだから、朝忙しいのは解っているのよ。」

「はい、ありがとうございます。」

お義母さん、話を聞いていると、悪い人ではないんだよね。

それはそうか。

大樹のお母さんなんだからね。


「ご馳走様でした。」

一応全部食べたおかげで、朝から満腹になってしまった。

「母さん、量作り過ぎだよ。」

「何言ってんの。これくらい食べないと、一日持たないでしょ。」

さすがお義母さん。

大樹の食生活、知っている。
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