友達婚~5年もあいつに片想い~
いよいよ、お義母さんが泊まりに来てから、初めての週末になった。

「私、今日帰るわ。」

「えっ?」

土曜日の朝、ご飯を食べながらお義母さんは、淡々としている。

「何も新婚の週末を、邪魔するような事はしないわよ。」

「母さん。」

大樹は私の方を見ると、ウィンクをした。

「駅まで送ろうか?」

「いいわよ。歩いて行けるから。年寄り扱いしないで。」

この数日間、完璧に家事をこなすお義母さんは、決して衰えていない。

しかも電車でここまで来るなんて、元気な証拠だ。

「さて、お片付けして行きましょうかね。」

「あっ、お義母さん。食器洗うのは、私がしますから。」

「いいのよ。自分でさせてちょうだい。自分が食べた食器は、自分で洗わないと、気味が悪いのよ。」
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