友達婚~5年もあいつに片想い~
私は近くに保育園がある事を思い出した。

「よし!保育園に行って、子供を見れば欲しくなるよ。」

私は灯りに向かって、拳を上げた。


翌日、私は大樹を散歩に誘った。

「散歩?なんでまた?」

「いいじゃない。たまには。」

大樹の腕を掴み、私達は外に出た。

確か、保育園は右側だった。

「こっち行こう。」

「ええ?右側は何もないじゃん。」

そう。大樹の言う通り、右側には保育園しかない。

「でもたまに、こっちも開発してみては?」

「何もないところを?」

「うん。」

やれやれという顔で、大樹は私と一緒に、マンションの右側に曲がってくれた。

そろそろ、保育園も見えてくる頃だ。

「あっ、保育園があるよ。」

私はわざと、保育園を指差した。
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