友達婚~5年もあいつに片想い~
その後を言うか言わないか迷った。

でもちょうどその時、会社の駐車場に着いた。

「着いちゃったか。」

ちょっとがっかりした様子な大樹。

「また今夜にでも聞かせて。その話の続き。」

「今夜!?」

「うん。」

いや、確かに結婚するって言ったけれど、もう毎日大樹と一緒にいるの?

突然の同棲宣言に、朝からクラクラする私。

そんな私を見て、呆れている人がいる。

私の同僚の竹中あずだ。

あずは、転職してこの会社に入ったのだけれど、とにかく仕事ができて、彼女の書いた紹介文は毎回好評だった。

「なに、朝からへなへなしてるの?」

「へなへなって。でも分かる?この幸せな感じ。」

「はあ?」

男は信じるモノじゃないと言いつつ、男性にモテまくりのあず。

そんな彼女には、甘々の話等、ただ胃もたれするくらいにしか思えないだろう。
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