友達婚~5年もあいつに片想い~
私は首を横に振った。
「そもそも、新しい家族なんて、できなかった。」
「えっ?」
「捨てられたの。お母さんに。そして私は祖母に引きとられて。母からはたまに手紙が来るんだけど、会う気がしなくて。返事もしないまま、これまで生きてきた。引き取ってくれた祖母も亡くなったし。私は、一人なのよ。」
大樹は返事をしない。
いくら”どんな梨衣でも受け入れる”と言ってくれても、これじゃあ、引いてしまうよね。
「ありがとう、話てくれて。」
私は顔を上げた。
そこには何ら変わりのない、笑顔の大樹がいた。
「辛かったね。そんな話をするのって。」
「う、うん。」
「でも、話してくれてよかった。」
ああ、やっぱりこの人を好きになってよかった。
そう思ったら、涙がほろほろと出てきた。
「そもそも、新しい家族なんて、できなかった。」
「えっ?」
「捨てられたの。お母さんに。そして私は祖母に引きとられて。母からはたまに手紙が来るんだけど、会う気がしなくて。返事もしないまま、これまで生きてきた。引き取ってくれた祖母も亡くなったし。私は、一人なのよ。」
大樹は返事をしない。
いくら”どんな梨衣でも受け入れる”と言ってくれても、これじゃあ、引いてしまうよね。
「ありがとう、話てくれて。」
私は顔を上げた。
そこには何ら変わりのない、笑顔の大樹がいた。
「辛かったね。そんな話をするのって。」
「う、うん。」
「でも、話してくれてよかった。」
ああ、やっぱりこの人を好きになってよかった。
そう思ったら、涙がほろほろと出てきた。