友達婚~5年もあいつに片想い~
「……もしかして、皆に内緒なの?」

そう言われても、何とも言えない。

「だってねぇ……付き合ってもいないのに、急に結婚しましたって言ってもね。」

「皆だって、付き合っていた事隠して、急に結婚の話する人いるよ?」

私は、デスクに横になった。

「それとはまた、違うんだよね。」

今まで付き合ってもいないし、お互いいい感じでもなかったし、それで急に「夫婦です。」って言っても、こっちが納得いかないと言うか。

「おい、塚田。朝から寝ているとは、いい身分だな。」

「すみません!」

見ると課長だ。

じーっとこちらを見ている。

ちょっと前髪が少なくなっている課長を見ると、大樹もあんなふうになったら、嫌だと思う。

でも好きな人だったら、例え前髪が少なくなっても、好きでいるのかな。
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