友達婚~5年もあいつに片想い~
「はあ?」

ヤバイ。課長相手に、はあ?って言ってしまった。

「課長、恋人がいるかどうか聞くのは、セクハラになりますよ。」

隣からあずが救いの手を差し伸べてくれた。

「またセクハラか。昔はそんな事、挨拶程度に聞いてたのにな。」

「昔は昔。今は今はですよ。」

「だからな。オフィス恋愛が始まらないんだよ。」

「そう思ってるの、課長だけですよ。」

あずは、私にウィンクした。

「そうなのか?」

「結構皆、内緒でオフィス恋愛、楽しんでますよ。」

あずと課長が会話を楽しんでいる内に、私は自分のデスクへと逃げ帰った。

これは、大樹と緊急会議をしなければ。

私はちらっと大樹を見た。

何も知らない大樹は、にこっと笑うだけ。

でもその笑顔に、いつも癒されている自分がいた。
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