友達婚~5年もあいつに片想い~
すると三浦さんは、ひょっこり頭を出して、私を見つけた。

「どうしたの?塚田っち。」

「三浦さん、この前の紹介文、出来上がったよ。」

「おっ、thank you。」

一応目を通して、ハンコはくれた。

「まったく。私に内緒でヘルプ行くなんて。一言ぐらい言ってくれればよかったのに。」

「ごめん。急だったからさ。」

三浦さんは、私の1コ上の先輩で、私の事可愛がってくれていた。

「じゃあ、あと進めておきます。」

「宜しく。」

そして隣のオフィスを出て、給湯室の脇を通っていた時だ。

「ねえ、この話聞いた?」

OL同士の、他愛無い噂話だ。

「営業部の補佐課にいる竹中さん。」

ん?と足が止まった。

「同じ営業部の石黒さんに告白して、振られたらしいよ。」

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