友達婚~5年もあいつに片想い~
「ねえ、大樹。聞いて欲しい事があるの。」

「俺はない。」

「そんな事言わないで、聞いて!」

大樹は本当に私の話を聞かずに、脱衣所で服を脱ぎだした。

「私が武蔵と飲みに行った理由はね。彼が結婚のお祝いを、してくれるからって言ったから。」

それでも大樹は、返事してくれない。

「武蔵は、私が初めて付き合った人なの。大切な人って言うか、あっ、今は大樹の方が大切だけど、無碍にはできないの。」

大樹はついに、全部脱ぎ切って、お風呂場の扉を開けてしまった。

「話、終わり?」

冷たい言い方。でも、解ってほしい。

「どうすれば、許してくれるの?」」

「うーん、そうだな。」

大樹はこっちを見ながら、ニヤニヤしている。

「一緒に風呂入ったら、許してやるよ。」
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