友達婚~5年もあいつに片想い~
その時は、確か安い白ワインを飲んだ気がする。
やたら甘かった記憶があった。
「ちょっと、ベリーの匂いがしない?」
「ベリー?」
いくら匂いを嗅いでも、そんな香りは感じられず、もっとワインを勉強しようと思った。
「そうだ。これ。」
そう言って石黒が出したのは、指輪のケースだった。
「ウソ……本当に?」
箱を開けると、小さなダイヤが入っていた。
「ありがとう……」
ああ、もうダメ。気持ちが昂って、もう口元まで来ている。
「あのね、石黒!」
「それでさ。一つ提案があるんだけど。」
私の告白を遮られたようで、頭が真っ白になった。
「5年前の約束、覚えている?」
ハッとした。
もしかして、あの約束、覚えている?
「お互い30歳になっても結婚していなかったら、結婚しようって言ったよな。」
やたら甘かった記憶があった。
「ちょっと、ベリーの匂いがしない?」
「ベリー?」
いくら匂いを嗅いでも、そんな香りは感じられず、もっとワインを勉強しようと思った。
「そうだ。これ。」
そう言って石黒が出したのは、指輪のケースだった。
「ウソ……本当に?」
箱を開けると、小さなダイヤが入っていた。
「ありがとう……」
ああ、もうダメ。気持ちが昂って、もう口元まで来ている。
「あのね、石黒!」
「それでさ。一つ提案があるんだけど。」
私の告白を遮られたようで、頭が真っ白になった。
「5年前の約束、覚えている?」
ハッとした。
もしかして、あの約束、覚えている?
「お互い30歳になっても結婚していなかったら、結婚しようって言ったよな。」