故意な恋~ヤンデレ御曹司に戦略的に囲い込まれていく~


(顔が熱い)

カバンから手鏡を取り出すと案の定、顔が赤くなっている。

「かっこよかったな…、あの人」

切れ長の目は怖そうに見えるのに、笑った途端柔らかくなる。

こんなにドキドキしたのは初めてだ。

元カレにだって、こんなにドキドキしたことはなかった。

「また会えるかな…」

会ったところで、特に何か期待しているわけではないが。
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