故意な恋~ヤンデレ御曹司に戦略的に囲い込まれていく~


スーパーに行き、手をつなぐと彼女は真っ赤になる。

いつまでも純粋なところも可愛い。


和食が食べたいと言うと、炊き込みご飯と豚汁、肉じゃがを作ってくれることになった。

彼女が財布を出すのを見て、すぐに止めた。

彼女は人になにかを買ってもらうという事に慣れていないのだ。


(あの、クソの代表のような家族のせいで)

子供の頃から欲しいものは買ってはもらえず、我が儘を言うことすら許されなかった。


家族との縁は切れているようだが戸籍はまだあいつらの娘ということになっている。

(確か父親は銀行員だったか)

晴人はこの時、彼女の家族への仕置きを決定した。


ーーちなみに彼女の手料理は想像以上に最高だった。

一生俺だけのために作ってほしいと、願わずにはいられなかった。
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