ステキな攻防戦
「佐奈さん」
東夏さんに名前を呼ばれたかと思ったら、彼は自分の手を差し出してきた。
それがよくわからなくて東夏さんを見つめたら、差し出したその手を私の手と繋いだ。
ああ、手を繋ぎたかったのか…と思ったのと同時に繋がれているその手に視線を落とした。
私…今、東夏さんと手を繋いでいる!?
男の人と手を繋いだのは初めてなので、どうすればいいのかわからなかった。
「行こうか」
「はい…」
声をかけてきた東夏さんにちゃんと返事をすることができただろうか?
手を繋いでいるせいなのか、東夏さんが隣りにいるからなのかはよくわからないけれど、心臓がドキドキと早鐘を打っていることに気づいた。
この音が繋いでいるこの手を通じて東夏さんに伝わっていませんように…と、私は心の中で祈った。
東夏さんに名前を呼ばれたかと思ったら、彼は自分の手を差し出してきた。
それがよくわからなくて東夏さんを見つめたら、差し出したその手を私の手と繋いだ。
ああ、手を繋ぎたかったのか…と思ったのと同時に繋がれているその手に視線を落とした。
私…今、東夏さんと手を繋いでいる!?
男の人と手を繋いだのは初めてなので、どうすればいいのかわからなかった。
「行こうか」
「はい…」
声をかけてきた東夏さんにちゃんと返事をすることができただろうか?
手を繋いでいるせいなのか、東夏さんが隣りにいるからなのかはよくわからないけれど、心臓がドキドキと早鐘を打っていることに気づいた。
この音が繋いでいるこの手を通じて東夏さんに伝わっていませんように…と、私は心の中で祈った。