ステキな攻防戦
焦る気持ち
土曜日の昼下がり、私は近所のカフェにいた。

「一緒にいたいって言うことをはっきりと言っちゃえばいいんじゃない？」

そう言ったのは宮脇詩歌（ﾐﾔﾜｷｳﾀｶ）ちゃんだ。

「そうなんだけど、何か早過ぎるんじゃないかと思うんだよね」

そう言い返した私に、
「別に早いも遅いも関係ないじゃん、佐奈が思ったんだったらそれでいいじゃん」
と、言ったのは織田琴美（ｵﾀﾞｺﾄﾐ）ちゃんだ。

彼女たちとは幼稚園の時からの友達で今でもこうしてつきあいがある。

世界的な事情からリモートで…が多かったけれど、また当たり前のように３人で集まって話をするようになったのはつい最近だ。

「でも…表面的なことをようやく知っただけだし、中身はまだわからないと言うか」

私はそう答えると、キャラメルラテを口に含んだ。
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