黒川と私。
ガンッ
何かが落ちた音がした。その直後、
「黒川...黒川って言ったのか、君?!」
ビクッとなる私と校長先生。
後ろを振り返ると、事務のおじさんがいた。
「もしかして、その黒川って...黒川涼爾くんのことじゃないか?!」
驚いた。舞香も知らない、旧制服を着た黒川をこんな人が知っているなんて。
「えっ、なんで...」
「聞きたいのはこっちだよ!なんで、なんで君は...
三十一年前に亡くなったあの子を
知っているんだっ?!」
え...どういうこと...?
三十一年前に亡くなった...??