黒川と私。
そして事件は起こったんだ...なぁんてカッコつけてみたり...
ミヤがいなくなったんだ。
いつもいるところにいないって黒川くんが慌てていて、
私も一緒に捜したんだ。
で見つけた。
ミヤが消えてから五日後に、私がね。
「あっ、黒川くん。あの猫じゃないか?」
「ほんとだっ、ミヤッ」
私も黒川くんも五日ぶりに見たミヤのことしか見てなかった。
そして、ミヤに気を取られていて気づかなかったんだ。
そこが道路だということに。
迫りくるトラックに。
私があのとき気づいていれば...