五十里せんぱい。

♡Story 1

私の初恋だった。


一目見た瞬間に、恋に落ちた。


簡単な女だなと自分でも思うほど、あっけなく夢中になってしまった。


笑うと目元が緩んで、柔らかい雰囲気になるところ。


歳の割には大人びた、ふとしたときの真剣な表情。


友達と絡んでいるときの、高校生らしい無邪気な笑顔。


心地よいテノールの声で、私の名前を呼んでくれるところ。


全てが私をドキドキさせた。


でも、そんな初恋ももう終わってしまうのだろうか。


五十里せんぱい。









ずっと、好きでした。
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