キミへの気持ちが消える前に
「よかった。特に何もないけど華の声が聞きたくなって」

「え、反則だよ。それ」

用もないのに?

声が聞きたかったからかけた?

可愛すぎるでしょ。

「反則って。そんなことないだろ。てか、明日最寄り駅集合だったじゃん?父さん達が家まで迎えに行くって」


「え?!イルミネーションとは反対方向だよ?申し訳ないから駅で大丈夫だよ。駅も歩いて5分くらいなんだし……」

「父さんが大丈夫って。多分母さんが早く華に会いたいだけだと思うけどな。俺ん家さ、俺とお兄ちゃんしかいないじゃん?女の子に会いたがってるんだよ」

「え、大丈夫かな。あっきーのお母さん会ったことあるらしいけど記憶ない頃だし」
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