キミへの気持ちが消える前に
「てか、実弘はテストどうだったの?」

「俺?聞いてもつまらないと思うけど……最高が数Aの98点で最低が社会の79点だったかな。他のはそこそこって感じ」

「最低で79点!?何してたらそんな取れるの?いつも私に教える時も勉強してないし、筆箱持ってきたら珍しいレベルじゃん」

「うーん、別に授業はつまらないから聞いてないし、課題もいつもギリギリ提出だし出さないこともあるけど。まぁ俺が天才ってことかな!」

「あ、それだけはないんでご安心を」

「あ?!今なんて言った?」

「うわぁ……ごめんなさい」

と笑いながら謝る。

実弘とわいわいする時間は正直楽しい。

同じ中学のノリもあるかもしれない。

冗談でも通じて気を使わなくていいから疲れない。
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