キミへの気持ちが消える前に
「あの子可愛かったなぁー。てか、邪魔したって私たちカップルだと思われた?」

「普通に考えてそうだろうな。さっきから見てくる男子の集団も俺の高校の同級生だから勘違いしてるだろうし」

「え、実弘大丈夫?クラスとかで噂されたりしない?」

「大丈夫大丈夫。否定すると余計めんどくさいし、今彼女いないから」

「なんかごめんね。実弘の高校の近くだし同級生いっぱい来るのに誘っちゃって」

「大丈夫だから気にすんな。てか、数学ピンチなんだから次のテストに向けて頑張るぞ」

「うわぁ、言わないでよ……」

「はい、数Ⅰ(1)からな」

「う、はい……」
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