キミへの気持ちが消える前に
学校が終わって夜は結と電話する約束をしていた。

私は今日のその電話で結に報告しようと思っていた。


「もっしもーし!」

「結、いつも通り開口一番元気すぎ」

「いや、これ言わないと電話始めた感なくて!」

「あ、それでさ結に報告したいことがあるんだけど……」

「なになに?結には何でも言っていいんだから聞かせて?」「結からたくさん聞いてて知ってるし分かってるけど、実弘のこと好きかもしれない……」

「え、うん。知ってるよ?てか、見てたら気づくよ!前、4人で勉強した時とか華と実弘の距離感近いんだもん」

「え、気づいてたの?結にはバレてないと思ってたのに……」

「華?結を舐めてもらっちゃ困るなぁ。お見通しだから!まぁ、実弘は性格に難アリだし、それを華も知ってると思うけど……でも好きなんだよね?」

「うん、結から聞いて知ってるけど、それでも好きなの」

「それじゃあ、結は応援する!それで日曜日はどうだったの?」

「日曜日はね……」

と結に報告する。
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