キミへの気持ちが消える前に
「てかさ、実弘覚えてる?」

「実弘?覚えてるよ。全然会ってないけどね」と笑いながら返す。

実弘というのは結の元カレで中学の同級生。

結の口から出るとは思わなかったのでびっくりした。

「それで実弘がどうしたの?」

「勉強さ、結達じゃわかるの限界あるじゃん?実弘頭いいしここに呼ぼうよ!」

「結がいいなら、私は全然いいよ!せっかくだし、航大も呼ぼうよ!久しぶりに4人で会いたいし!」

「うん!もちろん!2人に連絡しよう!」

ちなみに航大も小中の同級生でよく相談を聞いてくれる。

サッカー部で運動も勉強もできちゃうのだ。

さっそく、結が実弘と航大に連絡する。

航大は部活が終わった16時から、実弘は14時からなら行けるとすぐ返信がきた。

「やっぱ2人は暇人だよね。あ、結たちもか」

「いや、私たちはちゃんと勉強しようとしてるから忙しい!」
というと結に笑われてしまった。
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