キミへの気持ちが消える前に
実弘と航大はもうちょいで着くとグループに連絡が来ていた。

香穂山に行ったことはあるけど、幼稚園の頃のこと。

それに、当時は車で行ったから公共交通機関で行くのは初めて。

昼間ももちろん綺麗だけど、夜はライトアップされる。

結も数週間前に家族で行ったらしい。

「おはよ」

「んもう、2人とも遅い!」

「結、実弘と航大はいつもなんだから許してあげて?」

確かに.....と勝手に納得する結。

実弘も航大も今日は寒いからアウターを着ている。

相変わらず実弘は何を着てもかっこいい。

何を着てもかっこいいって言葉はもはや実弘のために作られた言葉のように感じる。

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