キミへの気持ちが消える前に
やっとのことでバスから降りれた。

歩き始めたのと新鮮な空気があることで実弘の顔色がよくなった気がする。

バスを降りたことは正解だったと思う。

「華、ありがと。もう大丈夫そう」

「いいよいいよ。気にしないで」

結と航大は気を遣ってくれているのか少し前を歩いてくれている。

4人だけど2人で出かけているみたい。

「ところで華テスト前に来たけど勉強は順調?」

「え、いつも火曜日と週末に見てたらわかるでしょ。だいぶピンチなの」

「えーそうか?俺は華頑張ってると思うけど」

え。なにそれ。

褒められてる?もしかして。

でも、ここで調子に乗ったらだめだ。

向こうはなにも考えずに言ってるかもしれないんだから。

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