大嫌いの先にあるもの【番外編】
目を開けると、僕はリビングのソファで横になっていた。
テレビ画面にはエンドロールが流れている。
ああ、そうだ。春音と映画を見ていたんだった。
ゆっくりとソファから起き上がり、隣を見ると春音がいた。
寝息を立てている。
春音も寝てしまったのか。という事はこの勝負はどちらの勝ちになるんだろう。
春音の安らかな寝顔を眺めながら、夢の中で出会ったももちゃんを思い出した。ただの夢だとは思えないぐらいハッキリとももちゃんの事を覚えている。
今、この場にももちゃんがいない事が寂しい。
「あれ?映画終わっちゃった?」
春音が眠そうに瞼をこすり、目を開けた。
「この勝負、僕の勝ちかな?」
春音がむきになったように眉を上げた。
「私の勝ちだよ。黒須の方が先に寝てたもん」
「でも、先に起きたのは僕だよ」
「私の勝ちだってば。私、ラストシーンまでちゃんと見たもん。ちょっとエンドロールで油断したけど」
「じゃあ、どんな話だったか話せる?」
「もちろん」
「では、ベッドで話を聞こう」
ソファに座っている春音を抱き上げると、驚いたように細い足がバタバタした。
「えっ、黒須、まだ映画あと2本あるよ」
「映画より春音がいい」
チュッとおでこにキスすると春音が真っ赤になった。
そんな春音が可愛くて仕方ない。愛しくて堪らないという気持ちで胸がいっぱいになる。
テレビ画面にはエンドロールが流れている。
ああ、そうだ。春音と映画を見ていたんだった。
ゆっくりとソファから起き上がり、隣を見ると春音がいた。
寝息を立てている。
春音も寝てしまったのか。という事はこの勝負はどちらの勝ちになるんだろう。
春音の安らかな寝顔を眺めながら、夢の中で出会ったももちゃんを思い出した。ただの夢だとは思えないぐらいハッキリとももちゃんの事を覚えている。
今、この場にももちゃんがいない事が寂しい。
「あれ?映画終わっちゃった?」
春音が眠そうに瞼をこすり、目を開けた。
「この勝負、僕の勝ちかな?」
春音がむきになったように眉を上げた。
「私の勝ちだよ。黒須の方が先に寝てたもん」
「でも、先に起きたのは僕だよ」
「私の勝ちだってば。私、ラストシーンまでちゃんと見たもん。ちょっとエンドロールで油断したけど」
「じゃあ、どんな話だったか話せる?」
「もちろん」
「では、ベッドで話を聞こう」
ソファに座っている春音を抱き上げると、驚いたように細い足がバタバタした。
「えっ、黒須、まだ映画あと2本あるよ」
「映画より春音がいい」
チュッとおでこにキスすると春音が真っ赤になった。
そんな春音が可愛くて仕方ない。愛しくて堪らないという気持ちで胸がいっぱいになる。