恋と、嘘と、憂鬱と。
第5章**新入生歓迎会(前編)
「季里ー、おはよう!体調大丈夫??」
翌日、教室に入った私に真凛ちゃんがパタパタと駆け寄ってきた。
「うん、もうすっかり!昨日は先に帰っちゃって…ゴメンね。あの後部活どうだった??」
そう謝りつつ、自分の席に向かい、腰を下ろす私に、真凛ちゃんは安心したような視線を向ける。
「よかったぁ〜。あの後は、莉里花先輩と美桜先輩が来てくれたの。他の先輩は不参加だったけどね…そうそう!部活のグループチャットに招待してもらったんだ!後で季里も招待送っとく。基本的にはそこに部活のお知らせがくるみたいだよ」
「うん。ありがとう」
グループチャットか。久瀬先輩も…いるんだよね…。
そんな考えがふと、頭を過ぎった。
でも、だからといって…間接的に知った連絡先で先輩に個人的なメッセージを送るのはなんか違う…よね。
やっぱり直接確かめないと。