恋と、嘘と、憂鬱と。
「うん!連絡してみるね…!」
お互い、スマホを操作し、すぐさま相手にメッセージを送る。
【和音さん、おはようございます!来週の日曜日なんですけど、実は、部活の歓迎会があって…もし、よかったらなんですけどフレーズ・デ・ボワでできないかなって…ちなみに予約できたりします…?人数は約10人くらいなんですけど…】
…こんな感じでいいかな?
送ったメッセージを確認していると。
ーーキーンコーンカーンコーン。
始業を告げるチャイムが鳴り響いた。
「わ!もう、こんな時間。先生来るね…じゃ、季里後でまた話そう」
「うん、そうだね。連絡来たら教えるよ」
そう言い合い、真凛ちゃんと私は慌てて席に着いたのだった。