恋と、嘘と、憂鬱と。
「あ!真凛ちゃんいたー!メッセージありがとね。季里ちゃんも一緒にいたならちょうどよかった…!」
昼休み。
真凛ちゃんと前後の机を合わせ、お弁当を広げていた私は、予想外の人物の訪問に目を見開く。
それは、真凛ちゃんも同じだったようで、口に運んでいたメロンパンを食べる手を止め、固まっていた。
「は、るな先輩…、仙道先輩もどうしたんですか…??」
おそるおそる口を開いた私に対し。
「歓迎会の場所のことだよ~。メッセージくれてたから詳しく聞こうと思って!」
と、満面笑顔で、遥奈先輩はサラリと答えた。
そう、私達のクラスを尋ねてきたのは、まさかの遥奈先輩と仙道先輩。
思わぬ有名人の登場にクラスメイトたちも浮足立っているのが伝わってきて若干、居心地が悪い。