恋と、嘘と、憂鬱と。


そんな眞子ちゃんとのやりとりを思い出していた時。

「…へぇ。季里もしかして俺に会えないの寂しいとか?」

意地悪そうに微笑む颯真くんに思わずドキッと胸が高鳴った。


そんな気持ちを気づかれないように私は颯真くんから視線をそらしながら、

「…そりゃ。ちょっとはね。だって颯ちゃんただでさえ、夏休みにしか来ないのに中学生になったら勉強とか部活とかで夏休みも忙しくなるでしょ?お向かいの眞子ちゃんも中学生は忙しいよって言ってたし…」


と、言い放つ。

そんなことを言えば、颯真くんのことを困らせるのはわかっていたけれど、ついつい本音が溢れた。

すると、


「ったく、バカだな、季里は。確かに今みたいに長い時間はこっちに来れないかもしれないけど、お盆期間とかは部活も休みになるだろうし、玲子叔母さんもいるしな。ちゃんと毎年会いにくるから。」


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