恋と、嘘と、憂鬱と。

あ、本当にメッセージ来てる…。

遥奈先輩、莉里花先輩、霧谷先輩からも…。

しかも遥奈先輩に至っては、

【本当にいいのかな…!?もし、よければぜひお願いしたいな。あと、お礼に大家さんのお見舞いに行きたいんだけど今度一緒に行ってもいい?】

と、言う個人メッセージまできていた。


「本当にきてるよ、充希くんなんでわかったの…?」

遥奈先輩たちに返事をしながら、隣を歩く充希くんに声をかける私。

「…べつに、適当言っただけ。で、なんて?」

「皆、ぜひ『フレーズ・デ・ボワ』でお願いしたいって!和音さんにも早速連絡しないと…!」

「…それ、僕もいて大丈夫…?」

「…え?」

「だから、準備手伝ってあげようかなって…今日は迷惑かけちゃったし…!」

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