恋と、嘘と、憂鬱と。
「うん!遥奈先輩の言う通りー!季里のハンバーグめちゃくちゃ美味しかったよ」
続けざまに真凛ちゃんにも褒められて、照れつつもすごく嬉しくて…。
思わず、ニコリと微笑みを浮かべる。
その時。
「前から思ってたけど、季里ちゃんってちょっと遥奈先輩に似てるよね。見た目もだけど雰囲気かな?」
莉里花先輩が、私に向かってそう声をかけてきた。
「え?そうですか…?」
自分じゃそんな恐れ多いこと考えたこともなかっただけに、キョトンとしてしまう私。
「そうねぇ。確かに笑った顔とか似てるかも」
「はい…!私は前から思ってました〜」
美桜先輩や真凛ちゃんからもそんな感想をもらい、思わず目をしばたたかせる。