恋と、嘘と、憂鬱と。

そんな私とは裏腹に。

「ふふ。季里ちゃん可愛いから、そういうふうに言われるの私は嬉しいなぁ。なんか、本当の姉妹みたいな感じで」

と、可愛らしくパチンとウインクする先輩に思わずトキメいた。

いやいや、やっぱり私が遥奈先輩に似てるって無理がある…!こんな可愛くできないもん!

心の中で、そんな葛藤を繰り広げながらも、先輩に姉妹みたいと言われたことが内心嬉しくて。


「…あ!そろそろ莉里花先輩たちが買ってきてくれたケーキ出しますね」


でも、そんな思いを表に出すのも恥ずかしくて…。


ついつい照れ隠しで話題を変えてしまった私は慌ててその場を離れ、冷蔵庫にしまったケーキを取りに行く。


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