恋と、嘘と、憂鬱と。
その後は、皆でケーキを食べたり、充希くんも誘って、パーティー用のゲームで盛り上がったり…気づけば、時刻は16時を回っていた。
「私、そろそろ帰らないとだ。ごめんね、ちょっと用事があって…」
チラリと、スマホの画面を見てそう言った遥奈先輩の言葉をかわきりに。
「じゃあ、私達もそろそろ帰ろっか?あんまり遅くなっても迷惑かけちゃうし」
「だな。明日は学校あるし、とりあえず今日はこれでお開きにすっか」
莉里花先輩や速水先輩も便乗したことで、解散の流れになる。
「じゃ、今日は楽しかったよ。ありがとう…!また、部活でね」
「俺も遥奈送って帰るから、皆また明日な」
カランと、カフェのドアが開き遥奈先輩、仙道先輩カップルが出ていくと。
「んじゃ、莉里花!私、今日は真凛と帰るから…速水〜ちゃんと莉里花送っていくんだぞー」
「おう、わかってるって。じゃ、帰ろうか」
「う、うん!それじゃ、季里ちゃん。またね!」
続けざまに、美桜先輩に真凛ちゃん、そして、莉里花先輩と速水先輩も手を振りながらカフェを後にする。