恋と、嘘と、憂鬱と。


「…まぁ、いいわ。でも今後はもう少し連絡ちょうだいね?」

「はい。わかりました」

その後、しばらくはお互いの近況報告や私の友達のこと、島での話など話題が絶えなくて…。

やっぱり、玲子さんの存在って大きいなとつくづく考えさせられた。


…久瀬先輩の話、玲子さんにしてしまおうかな。なにか、玲子さんなら良いアドバイスもらえそうだし…。


ふと、そんな考えが頭を過ぎった時。


「そういえば、和音から写真も見せてもらったわよ〜。息子の充希くんとも仲良しなんだってね」


玲子さんの口から充希くんの話が飛び出した。


「…えっと、そうですね」


…うーん、どうだろう。私としては仲良くなってきたと思ってたけど充希くんの方は、私のことあんまりよく思ってなさそうだしなぁ。


なんと答えたらいいのかわからずに私は、曖昧に相づちを打つ。

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