恋と、嘘と、憂鬱と。
第8章**真実は突然に
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「えっと、牛乳でしょ…あとは…」
スマホのメモ欄に記錄した買い物リストを確認しつつ、私はキョロキョロと辺りを見回した。
今日は土曜日。
学校が休みの私は、ケガをしてからまだ完全復活していない和音さんの手伝いも兼ねて、カフェ『フレーズ・デ・ボワ』の手伝いをしていたのだが…。
「あ!季里ちゃん、ゴメンね。ちょっと牛乳が切れちゃったからスーパーで買ってきてくれる?ついでにいくつか、お願いしたいのもあってね…」
と、和音さんに頼まれたため、近所のスーパーに買い物に来ていた。
ちなみに、充希くんは本日学校の実力模試とのこと。
中学3年生だもんな…受験生大変だよね。
去年の自分と重ねて苦笑いを浮かべる。