恋と、嘘と、憂鬱と。

どうしよう…。わ、私のせいだよね!?

まさかの事態に、今度は私がオロオロとしてしまう始末。

「大丈夫?ゴメンね、おねえさんがちゃんと見てなかったから…。どこかぶつけた??痛いところある?」

私のそんな問いかけに、女の子は頭を横にブンブンと振る。

とりあえず、優しく背中をさすってみるものの、一向に泣き止む気配がない女の子に私は困り果ててしまった。


…どうしたら泣き止んでくれるのかな。それに、この子の親御さんとか…どこに?


キョロキョロと、辺りを見回すも近くに保護者らしき姿は見えなくて…。


さらに、店内にいた他の客も何事かと私達の方をチラチラと見ていることに気づき、余計、焦ってしまう。

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