恋と、嘘と、憂鬱と。


*.+ ❀ *:・゚*


なるほどね。

颯真の部屋にあった手紙の相手が季里ちゃんだったってわけか。

中学時代相当モヤモヤしていた分、実際に手紙の相手がわかってスッキリした自分がいる。

まるで、今までずっと空いていたパズルのピースがようやく埋まったような不思議な感覚。

「季里ちゃん、言いにくいのに話てくれてありがと。颯真って、何考えてんだろうね全く…」

呆れたようにため息をこぼす私を苦笑い気味に見つめる季里ちゃん。

まぁ、そうだよね。私って好きな人の元カノでしかも、先輩って立ち位置だしなぁ。

季里ちゃんからしたら気まずいことこの上ないよね…。

でも困ったなぁ。私は季里ちゃんのこと好きだし普通に仲良くしたいんだけど…。


どうやって距離を縮めようか考えあぐねていると。


「あ、あの!遥奈先輩が言いにくかったらいいんですけど……中学時代の颯真くんの話とか聞いてもいいですか?」


恥ずかしそうに季里ちゃんがそう声を上げた。


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