恋と、嘘と、憂鬱と。
今日、遥奈先輩に話せてよかった…。
先輩と颯真くんが付き合ってたってことは内心、予想していたけど実際に本人の口から聞くと考え深いものはあった。
だけど、ショックと言うよりは「やっぱりそっか…」って言う納得の気持ちが強くて。
それに遥奈先輩って話せば話すほど良い先輩だし、好きになっちゃうんだよね。
さっきまでの先輩との会話を思い出し、クスリと笑みをこぼした時。
「それで…僕には話せそうなの?」
突然そう言って、ジッと私に視線を合わせてくる充希くんにドキンと胸が高鳴る。
「あ…えっと…うん。充希くんには話さないとって思ってたし…ちょっと長くなるかもだけど」
「長くなっても聞くし、まぁ、話してみれば?」
そんな軽いノリで促してくれる充希くん。
なんだかんだ毒舌な面もあるけど、それが彼の優しさだってことが最近わかってきた。