恋と、嘘と、憂鬱と。
まだ彼女と出会って数ヶ月だけど、最近では、もっと前から一緒にいるようなそんな感覚になることがある。
それだけ真凛ちゃんと一緒にいるのは居心地がいいし、こっちで知り合いが少ない私にとっては、頼りになる存在の1人なのだ。
「いいな〜。あっ…!季里今度の休みは私と出かけようよ。なんだかんだ2人で遊んだことないじゃん?色々案内するし、オススメの店とかあるんだ」
「うん。もちろん…!」
「おっけ。そしたら、予定確認して…」
スマホでスケジュールを確認する真凛ちゃん。
昼休み終了まで残り30分と少し、切り出すなら早いうちがいいと私は意を決して口を開いた。
「真凛ちゃん…あのね」
「ん?どうかした??」
緊張からか、自分が予想していた以上にか細い声しかでなかったが、真凛ちゃんには聞こえたようでスマホから視線を私に移し、首をかしげる。