恋と、嘘と、憂鬱と。
第2章**再会は突然に
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「き、緊張してきた…」
真新しい制服に身をつつみ、私は緑葉谷高校の校門をくぐる。
「新入生の皆さんは、まず掲示板で自分のクラスを確認してください。その後は指示された教室へ移動をお願いします!」
係である上級生がメガホンを使い、新入生に呼びかけている姿が目に入った。
…掲示板ね。クラス…何組だろう。友達できるといいけど…。
そんなドキドキと不安が入り混じりながら、私も素直に指示に従い、人集りができている掲示板に向かって歩みを進める。
掲示板の前にたどり着くと、私は左から順番に自分の名前を探し始めた。
…堀田季里…、あ!2組だ!
思ったより早く見つかった自分の名前。
緑葉谷高校は、3クラス編成でそれぞれ生徒は40人ほど。
そのうち、噂によると1組は成績上位の生徒で構成されており、裏で特進科と呼ばれているらしい。
…流石に私の成績で1組入りはないわよね。