恋と、嘘と、憂鬱と。
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「へぇ?季里って島出身なんだ?高校でこっちまで出てくるなんて珍しい!」
入学式も無事に終わり、現在、放課後。
私は、配られたプリントやら教科書やらを整理しながら後ろの席の真凛ちゃんとの話に花を咲かせていた。
「でも、季里は、あんまり方言とか感じないね。九州の方って方言強いイメージだったわ」
「あ、そうかな??うーん…もしかしたら…小さい頃東京から来てた子とよく遊んでたからかな?真凛ちゃんは、地元もこっちなの?」
「そうよ。緑葉谷も家からわりと近いから選んだんだ〜」
あっけからんと言っているが、彼女のように近所だから緑葉谷高校受けようって思ってる人が果たして何人いるだろう。
真凛ちゃんって頭をいいんだろうな…。
入学式後のホームルームで、担任からクラス委員長に推薦されてたし。